新しくRaspberry Pi Zero WHを買ったので初期設定する。
前に買ったRaspberry Pi 3と違ってEthernetポートがないのでそのままLANに接続してSSH…と言うわけにはいかないが
USBはmicroUSB、HDMIはminiHDMIしかないのでキーボードとディスプレイを接続するのに変換アダプタが必要になるが初期設定にしか使わないものをわざわざ買いたくない。
そこで調べてみたらbootディレクトリにWi-Fiの設定を書き込むだけで起動後自動でWi-Fi接続できるとわかったのでやってみる。
Pi Zeroの設定にUSB-OTG(microUSBケーブルをパソコンに繋ぎUSB経由でネットワーク接続して設定する方法)を使う記事をいくつか見つけたけれども、こちらはRaspberry Pi財団の公式サイトにも記載されているし、Wi-Fi搭載のPi Zero W(H)ならどうせWi-Fi接続するなら圧倒的にこちらの方が楽だと思う。
設定ファイルに公式サイトに書かれていた設定項目を書き込むだけでは設定項目が不足しているようでうまく接続できなくて苦労した。
目次
執筆時の環境
- macOS High Sierra 10.13.5
- Raspbian Jessie Lite (Karnel version 4.14)
- Raspberry Pi Zero WH
必要なもの
- Wi-Fi対応のRaspberry Pi
- USB電源アダプタ、microUSBケーブル (1Aでいいはず)
- microSDカード(4GB以上)
- microSDカードに書き込めるパソコン
今回はこのRaspberry Pi Zero WHにこのSDカードを入れて、部屋に転がっていたmicroUSBケーブルとiPhoneに付属していたUSB電源アダプタを使用した。
インストール、構成
OSインストール
前回と同じなので簡潔に。
- SD Association公式サイトからSDカードフォーマッターをダウンロードしてSDカードをフォーマット
- Raspberry Pi公式サイトからOSをダウンロード
- .imgファイルをGUIで書き込めるEtcherを使ってダウンロードしたイメージファイルをSDカードに書き込み。ダウンロードしたOSのzipファイルを解凍せずそのまま指定可
SSHをオンにする
SSHを初期状態で起動するようにする。
bootドライブの直下にsshという名前のファイルを作ればよいので、Macの場合はディスクユーティリティでbootドライブをマウントした後で
cd /Volumes/boot
touch ssh
としてやればよい。
Windowsの場合は一度SDカードを抜き差ししてから認識されたbootドライブにssh(拡張子無し)というテキストファイルを作ればよいはず。
Wi-Fi設定を書き込む
bootドライブの直下にwpa_supplicant.confという名前のファイルを作ってSSIDの設定を書き込めば起動後自動でWi-Fiに接続される。
単純にテキストエディタを使って書き込んでやれば良い。Macでvimを使う場合は
vim wpa_supplicant.conf
でvimを開き(もちろん他のテキストエディタでも問題ない)以下のテキストを書き込む。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
country=JP
network={
ssid="接続したいSSID"
psk="SSIDのパスワード"
}
起動
SDカードをRaspberry Piに入れて電源コードを接続すると起動する。
SSH接続
Macか、Bonjourの入ったWindowsならraspberrypi.localにsshで接続する。Bonjourが使えない場合はルータなどでIPアドレスを探して接続する。ユーザー名はpi、パスワードはraspberry。
ssh pi@raspberrypi.local
password: raspberry
環境構築
前の記事と同じなのでそちらを参照。
参考
- https://www.raspberrypi.org/documentation/configuration/wireless/headless.md
-
https://www.raspberrypi.org/documentation/configuration/wireless/wireless-cli.md
-
ちなみに財団のサイトにはWi-Fiパスワードを暗号化して保存する方法も記載されているが、暗号化したハッシュはどのRaspbianでもそのまま使用して接続できるようなのであまり暗号化に意味は無いかなと思い行っていない。もし暗号化をしたいのであればこちらにある。