Raspberry PiにRaspbian Stretchをクリーンインストール、環境構築

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今までRaspbian Jessie (Kernel 4.4)を使っていたけど、新しいRaspbian Stretch(Kernel 4.9)がPHP7を標準リポジトリからインストールできるようなのでRaspberry PiのOSをインストールし直した。
セキュリティ設定はRaspberry Piをインターネット上に公開しない前提で書いてます。


用意するものなどは過去のRaspbian Jessieインストール記事参照。

目次

執筆時の環境

  • macOS High Sierra 10.13.1
  • SD Card Formatter 5.0
  • Etcher 1.1.2
  • Raspbian Stretch Kernel 4.9

インストール、起動

OSインストール

Jessieの時と大差ないので簡潔に。必要なら実行前にSDカードまるごとディスクユーティリティでバックアップしておくとよい。

  • SD Association公式サイトからSDカードフォーマッターをダウンロードしてSDカードをフォーマット
  • Raspberry Pi公式サイトからOSをダウンロード
  • .imgファイルをGUIで書き込めるEtcherを使ってダウンロードしたイメージファイルをSDカードに書き込み

SSHをオンにする

キーボードとかディスプレイとか接続するの面倒なのでSSHを初期状態で起動するようにする。
bootドライブの直下にsshという名前のファイルを作ればよいので、ディスクユーティリティでbootドライブをマウントした後で


cd /Volumes/boot
touch ssh

としてやればよい。

起動

SDカードをRaspberry Piに入れて電源コードを接続すると起動する。

SSH接続

ルータとかでIPアドレス探してsshで接続する。ユーザー名はpi、パスワードはraspberry。アップデートの場合は接続前にssh-keygen -R [ホスト名]でSSH FingerPrintを削除しておく。


ssh pi@[IPアドレス]
password: raspberry

環境構築

パスワード変更

デフォルトのパスワードだと危険すぎるので変更する。


passwd

対話式できかれるので新しいパスワードを入力。

パッケージ更新

とりあえずapt-getでパッケージを更新しておく。


sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get dist-upgrade

raspi-config

Raspberry Piの標準設定を変更


sudo raspi-config

Localization OptionsのChange Localeでとりあえず日本語に、Change Timezoneで日本時間にしておく。言語のオンオフはスペースキー。
GUIが必要なければBoot OptionのDesktop/CLIを変更するとよい。必要に応じてその他の設定も。
設定終了後は一回再起動しておく。

日本語フォントインストール

日本語フォントが入ってないのでとりあえずインストールする


sudo apt-get install fonts-ipaexfont

vimインストール

とにもかくにも無いと不便なのでvimを入れる。


sudo apt-get install vim

ssh設定

パスワード毎回入れるの面倒なので暗号鍵でログインできるようにするのと、セキュリティ的にちょっと不安なところを編集する。

ローカルで暗号鍵作成


ssh-keygen -t rsa
//Enter file in which to save the key: [暗号鍵ファイルを置く場所を指定]

サーバーで暗号鍵設定

SFTPなどでユーザーのホームディレクトリにid_rsa.pubを転送し、ホームディレクトリで


mkdir .ssh
chmod 700 .ssh
cat id_rsa.pub > .ssh/authorized_keys
chmod 600 .ssh/authorized_keys
rm -f id_rsa.pub

SSH設定ファイルを編集


sudo vim /etc/ssh/sshd_config

#PermitRootLogin prohibit-password
↓
PermitRootLogin no

#AuthorizedKeysFile .ssh/authorized_keys .ssh/authorized_keys2
↓
AuthorizedKeysFile .ssh/authorized_keys   //鍵のファイル場所

SSHの接続プロファイル作成


vim ~/.ssh/config

Host [設定名]
  HostName        [サーバーのホスト名]
  IdentityFile    ~/.ssh/[鍵のファイル名]
  User            [ユーザー名]

これで


ssh [設定名]

でssh接続できる

まとめ

とりあえずこれで最低限の環境構築までは完了。
あとはとりあえずメール送信の設定、GUIを使うのであればVNCの設定あたりをしておくと便利だと思う。
MariaDBのインストールPHPのインストールもするとよいかもしれない。MongoDBは3.4系がDebian Jessieまでしか対応していないので古いバージョンを入れるか対応を待つか検討中。
その他、Faxの送受信環境構築はこの記事を参照。

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